2016年年の瀬に発表されたFAAFAAZの1stアルバム『GOOD MORNING』。様々な方面から反響を巻き起こし現在各地でレコ発ライブを爆裂敢行中の彼ら。音源発売前にmanchester school≡のVo./Gt.ハルロヲくんを聞き手に迎えて初となるインタビューを行いました。めっちゃ長いんですがアルバムレコーディングの話からオススメSA、そして意外と知られていないFAAFAAZ10年の歴史を紐解く面白い内容になりました!是非お時間ある時に一読してもらってライブ会場に足を運ぶなり、音源を手に取るなりしていただければ嬉しいです!(ちなみに明日2/19(日)はFAAFAAZ企画によるレコ発神戸編 at 神戸ヘラバラウンジです!)
《FAAFAAZがやりたい。やるのはFAAFAAZ。》
ハルロヲ: はい。ではFAAFAAZメンバー三人と、ロードトリップレーベルオーナーであるシンタロー君に、僕manchester school≡ハルロヲがインタビューしていきます。宜しくお願いします。
一同: 宜しくお願いします~(拍手)
ハルロヲ: じゃあまず今のメンバーが集まってバンドを始めるきっかけというか、どういう風にバンドが始まったかを教えてもらおうかと。
マッチャン(Gt.Vo.): えっと結成が2006年ぐらいで、きっかけは当時銀杏BOYZとかを見ててバンドやりたいなと思って、それで三田っていう兵庫の田舎に住んでるんですけど、当時俺とフナキともう一人山岸っていうオリジナルメンバー三人がゴルフ場でバイトしてて。
ハルロヲ: え?三人がゴルフ場でバイトしてたんや(笑)
マッちゃん: それが二十歳くらいの時で、山岸がドラム叩けたんで。
ハルロヲ: え!じゃあそん時はフナキはドラムじゃなかったんや?
フナキ(Dr.): ギター。
ハルロヲ: ギターやったんや!!
シンタロー: ギター弾けるん?
フナキ: 弾けないです。
一同: (笑)
フナキ: 弾けるっていうかまぁ、持ってる。
マッちゃん: 最初はその三人で俺がボーカルだけで、ギターとドラムがおって、ドラムが経験者で。
ハルロヲ: ふ~~~ん!じゃあそん時はフナキはギター持ってるだけでギターやって、マッチャンは何もできひんかったん?
マッチャン: いや俺が曲を作って、地元の練習スタジオとか入って。そんでその時にバンド名をどうしよう?ってなって。そん時は適当やったから、全員ゴルフ場で働いてるからあの「ファー!ファー!(ゴルフ用語)」っていうあの。
ハルロヲ: あ~!はいはいはい!!あのファー!ってやつ!(笑)
マッチャン: うん。あれそれ初めて聞いた?
ハルロヲ: 初めて聞いた!あーそうなんや(笑)
フナキ: あとワンペナオービーズ。
ヒロちゃん(Ba.): え?なんてなんて?
マッちゃん: ワンペナオービーズかFAAFAAZ。
シンタロー: FAAFAAにしてよかったなー。
ハルロヲ: ゴルフ場で集まったって事で、そういうゴルフ関連にしようと思ってたん?
マッちゃん: まぁ名前は着けな。あとFAAFAAZの表記カタカナやったな。
ハルロヲ: なるほどね~。そん時はやろうと思ってた音楽は今とは違ってたん?
マッちゃん: いやだからそん時に銀杏BOYZとかああいうバンドをやりたくてバンドスコアとか買って。ほんでやろうとするんやけど弾けなくて。全然できねぇぞ!!ってなって。
一同: (笑)
マッちゃん: ほんで練習スタジオ入る前か後か前後するかもしれないですけど2005年の暮れくらいに、オシリペンペンズ、ワッツーシゾンビ、あふりらんぽの3マンをクアトロにたまたま見に行って。そん時にこんなんでもいいんや。こんなんでもやっていいんやって。
ハルロヲ: なるほどなるほど。
マッちゃん: 激しく背中を押されて。これやったら俺らもできるぞと。その後にちゃんとしたベースが入って四人になる。ヒロちゃんと俺と同じ大学でもう一人ペンペンズとか銀杏が好きな奴がおって、そいつがベース弾いてくれて最初はその四人で始まっていった。
ハルロヲ: なるほど~。FAAFAAZスタート。んでそっからライブハウスに出るようにはなったん?
マッちゃん: なんかヒロちゃんのたまたま知り合った人がバンドやってて、そのバンドがかっこよくて、姫路の方に住んでた俺らがバンドやる前から憧れの先輩みたいな感じで。じゃあその人と一緒にライブをしましょうと。会場がNO NAMEっていうライブバーで窓際ハイスクールってバンドと。
一同: (笑)
フナキ: もう今はいない。
ハルロヲ: じゃあ窓際ハイスクールとFAAFAAZの、
マッちゃん: 2マン。
ハルロヲ: え!2マン!?
シンタロー: それデビューライブ?
マッちゃん: デビューライブ。
ハルロヲ: へ~~~~~!
シンタロー: すげー!(笑)
マッちゃん: デビューライブの音源500円で売ってたもんな。
ハルロヲ: その後に?(笑)
シンタロー: どうやって録音したん?
マッちゃん: テープレコーダーで。
シンタロー: 貪欲!
マッちゃん: いや流行ってたんやペンペンズ界隈でそういうのが。やっすい紙ジャケで。
ハルロヲ: あ~はいはい。なんとなくわかる。
マッちゃん: 憧れが強くて。
ハルロヲ: なんかバンドの物を売りたいと。
マッちゃん: あの紙ジャケに憧れが。
ハルロヲ: それが20歳くらい?
フナキ: 21,2やんなー。21くらい?
マッちゃん: 21の誕生日の次の日やった。
フナキ: 覚えすぎやろ(笑)
ハルロヲ: その時はお客さん来たん?
マッちゃん: 多分5~6人くらい。
ハルロヲ: その時ヒロちゃんはお客さんで行ったん?
ヒロちゃん: 行った行った。
ハルロヲ: そっから4人で活動して、今の編成になるまでに色々メンバーチェンジがいっぱいあってと。
フナキ: チェンジというか抜けるなドラマーが。仕事の関係とかで。
シンタロー: めちゃめちゃメンバー変遷多いもんな~。
ハルロヲ: メンバー編成にこだわらんっていうんがFAAFAAZみたいな。
シンタロー: なんならハルロヲ君も僕も元メンバーじゃないすか。
ヒロちゃん: そーや!全員や!
ハルロヲ: ここにいる全員FAAFAAZみたいなとこもあるよね(笑)
ヒロちゃん: すごい!一回だけやったっけ?
ハルロヲ: 俺一回だけ。
ヒロちゃん: それ見た!
ハルロヲ: あ!そーなんや!現場には絶対誰かおるやろみたいな事になってるけど(笑)
マッちゃん: ちょっと語り尽くせないくらいメンバーが変わってて。
ハルロヲ: 一人がどう辞めたかとかはいいとして、編成が変わっていくやん?例えばギターがいなくなって、じゃあ代わりに誰かがチェンジするとか。そーいうことが多いやん。その辺にこだわりとかないん?ギター俺がやりたい!とか。フナキやったらドラムやりたい!とか。
マッちゃん: 単純にやるしかないみたいな。誰かを補充してやるんじゃなくて、例えば俺とお前がいるやん。それでやろうっていう。
ハルロヲ: うんうん。
マッちゃん: やれる事をやろうって。
ハルロヲ: じゃあ楽器がやりたいとかじゃなくて、とにかくFAAFAAZがやりたいと?
マッちゃん: FAAFAAZがやりたい。やるのはFAAFAAZ。
フナキ: 抜けたから俺がやった。叩いたことないのに。
ハルロヲ: ギターのフナキがドラムに転身したと。なるほどなあ。じゃあここまで淘汰されてというか、今の編成にはふるいにかけられてなった?
マッちゃん: 結構俺のワガママで入れて、俺のワガママで辞めさした人がいっぱいいて。
フナキ: 二人も何回かあるから。
ハルロヲ: 全く二人?
フナキ: 完全なる二人。
マッちゃん: 結局他の人ってやっぱし入ってくるとちょっと遠いから。フナキとか中学から一緒やし、ヒロちゃんは俺らの事よく知ってるし。あんま違うバンドの人が掛け持ちで入ると…俺ら音楽だけで繋がってないから。血が濃いというか。そん中に入ってくるとやっぱりちょっと遠い。
ハルロヲ: ふーん。まとまりとしてまとまらん感じがあるんや。異物感みたいな。
マッちゃん: それを別にその人が気にしてなくても俺が勝手に気にしてもて。でダメになる。
ハルロヲ: 結局その三田っていうのが無意識に重要になってきたってことなんかな。
フナキ: かもしれへんな。バンド以外でも集まるから。地元のメンバーで集まるメンバーの一人で、バンドメンバーの一人。
マッちゃん: 元々音楽やろうって始まったわけじゃない友達やから。
ハルロヲ: それは今アルバム出して、各地でライブやってる中でもそういう関係性ってのはあんまり変わらへんの?例えばバンドっぽくなってビジネスライクの付き合いというか、バンドの為に一緒にいるとかにはならへんの?
マッちゃん: フナキとは共通の友達がおるから会ったりする。ヒロちゃんは離れた場所に住んでるから会ったりせんけど、でもフナキともお互い学生時代に部活やってて、俺がバスケで、フナキが野球部で、そん時の野球部の友達とかと遊んだりしてもお互いバンドの話とかはしない。二人の時でもバンドの話全然しない。
ハルロヲ: 照れみたいな?
マッちゃん: 照れっていうか、バンドって結構ちゃんとせなあかん部分もあるから。
フナキ: 最近はちょこちょこ話すな。仲良いもん最近。
マッちゃん: 俺たちバンドをやるために友達になったわけじゃないから。友達がたまたまバンドやったっていう。その分結束がある。
ハルロヲ: なんかそういうバンドとしての付き合いっていう三人じゃないなってのは俺も一緒にライブしてて思ったなあ。例えばヒロちゃんってすごい変な位置っていうか、女の子一人で、こんなに可愛くて、この二人となんでバンドやってんねやろ?!って俺は思うわけ。
シンタロー: 皆思うと思う。
ハルロヲ: そこは俺一個聞いてみたくて。ヒロちゃんは元々音楽が好きでFAAFAAZにいるん?それともFAAFAAZにいる事が楽しくているん?
ヒロちゃん: 後者です。
マッちゃん: そりゃそうでしょ!
ハルロヲ: (笑)ヒロちゃんって土曜とか日曜に遊びに行く女の子友達とかってあんまりいーへんの?
ヒロちゃん: いません。
一同: (笑)
ハルロヲ: じゃあ大体FAAFAAZと一緒に週末を過ごしてると?
ヒロちゃん: うん。ライブとかスタジオとか。
フナキ: 最近は特に。
シンタロー: ライブ多いもんなあ。
ハルロヲ: ヒロちゃんとしてはライブは楽しい?スタジオとか。
ヒロちゃん: 楽しい~!
マッちゃん: 多分ヒロちゃんが一番楽しんでるよなあ。ヒロちゃんが一番しっかりしてるし。芯が通ってるというか。
ハルロヲ: それはプレイに出てるもんね。なんか俺の印象ではヒロちゃんがドラムって感じ。一番土台で。んでフナキのドラムがギターみたいな感じがするねん。
シンタロー: あ~。わかるわかる。今回のレコーディングでもそれはむちゃくちゃ感じた。ヒロちゃんには一回もダメな時なかった。ヒロちゃん全部OKテイク。
一同: (笑)
《自分がそういう奴やったから、そういう奴に届けたいっていう気持ちがある。》
ハルロヲ: じゃあこの流れでレコーディングの事聞いていこうかな。レコーディングする時に、ライブ見てる人やったら分かると思うけどFAAFAAZそんなに器用なバンドじゃないやんか。それでレコーディングん時に困った事とか、すんなりいった箇所とかを聞かせてください。
マッちゃん: 困った事はFAAFAAZの良さっていうか、なんていうか爆発するポイントっていうのがライブでも多分あって。俺とヒロちゃんの弦楽器は毎回爆発ポイントはないんやけど、やっぱフナキのドラムでかなり左右される所があって。良い時はもうめちゃくちゃ良いけど、アカン時はほんまにもう…最悪やから。その良い時の状態を録音でも真空パック的にガツッと。そこを一番にこだわった。そのグルーヴ。
ハルロヲ: ライブ演奏が一番FAAFAAZにとって重要で、それをレコーディングでも再現したかったと。
マッちゃん: ライブ演奏にも波があるから、ライブ演奏というよりはフナキを始めとする一番頂点に来る所というか。フナキに別に狂わないリズムを求めてなくて、常にヤバい瞬間、かっこいい瞬間がいっぱい詰まってるテイクが出るまで叩かせ続けた。
ハルロヲ: じゃあ録音テイクいっぱい録ったんや?
マッちゃん: うん。だって結局録れんで終わった日もあったよな?1テイクも。
シンタロー: 今日はもうやめようって。
ハルロヲ: 全部一発で録ってると思うんやけど、ボーカルは後で録ってるんよね?
マッちゃん: うん。
ハルロヲ: じゃあその一発で録るベーシックな部分がフナキ待ちみたいな?
マッちゃん: ほんまそう。
フナキ: 待たせたな!
一同: … 。
マッちゃん: (今のはカットしてくださいの仕草)
ハルロヲ: (笑)いやいや今のぐらいしか使うとこないんちゃう?
マッちゃん: なんかリズムはこいつもしっかりキープして、ちゃんとせなあかんって。
シンタロー: ガチガチになってしまって。
マッちゃん: それを後で聴くと、全然おもんないやんみたいな。
ハルロヲ: フナキ的にはそん時はどういう気持ちやったん?ドラマーとしてちゃんとせなみたいな?
フナキ: まあねえ…。ちゃんとしな…。ほんまに弱くて。
ハルロヲ: ハートが?
フナキ: ハートが弱い。
ハルロヲ: (笑)
フナキ: ハートが弱いゆえにライブではああいうプレイをしてる。
ハルロヲ: なるほど。何回か続けて録っててさ、心折れたりせんかったん?
マッちゃん: いやこっちの方が心折れるわ!
ハルロヲ: ベースとかギターが?
マッちゃん: いやもう全然ダメで、どんどんダメになっていくみたいな。例えば4テイクあったらどんどん良くなっていくなら分かるけど、どんどん悪くなっていって。で顔がもう真っ白になって。それでもこいつは「いや。まだやる。」って。
ハルロヲ: あ~。
マッちゃん: いやもう無理。今日はもう辞めようって。
ハルロヲ: あ~なるほど。なんか面白いな。ほんま部活みたいやなお前ら(笑)
マッちゃん: そう。部活動。
シンタロー: 泣きながら素振りしてるみたいな感じだった。
一同: (笑)
ハルロヲ: なるほど。もう練習とかにはなってないもんな。ただ根性を出してるだけで。レーベルオーナー的に出来はどうだったん?
シンタロー: 結果録れた音源を聴いてみて、ライブでフナティがやってるお客さんを煽る?アクションみたいなのあるじゃないっすか?
ハルロヲ: あ~。なんか「シャー!」みたいな?
シンタロー: そうそう「シャー!」みたいな(笑)あれが思い浮かぶ感じの音源になったかなと思うんすけどね。音源としての完成度も込みで、そういうライブ感が想像できるような雰囲気をどうしても出したかったんで、そこのバランスが難しかったですね。音源音源するのも嫌だし、かといってライブ感出しすぎるとめちゃくちゃになっちゃうし。
ハルロヲ: まさにでも俺が聴いて思ったのはライブの良さが伝わる為の音源で、しっかり曲も分かるようになってて。だからFAAFAAZの良いライブっていう部分が出てる音源だと思ったな。それで後俺がすごく良いなって思ったのはマッちゃんの詞。
シンタロー: うん。詞マジでかっこいい。
マッちゃん: それはホントによく言われます。
一同: (笑)
ハルロヲ: だけどライブでその詞ってほとんど聞き取れてないと思うんやけど、俺は「ブザマナタイヨウ」っていうキーワードだけはかっこいいなって思って。
フナキ: ポイントポイントで。
ハルロヲ: そうそうそう。マッちゃんは曲作る時に詞が先にできるん?曲が先にできるん?
マッちゃん: ほんまに曲によるというか。
ハルロヲ: ちなみにマッちゃんが曲書いてるんよね?
フナキ: 全部全部。プロデューサーやもん。
ハルロヲ: じゃあ曲を持っていく時に詞ができてるやつもあるんや?
マッちゃん: 詞を先に考えて行く時もあるし、曲だけ考えて後で詞をどんどん書いていったり。
ハルロヲ: へ~~~!!
マッちゃん: なんかこういう次の曲作りたいなってのが常に何個かあって。例えばブザマナタイヨウっていうイメージと、LOCAL RIOTみたいなのやりたいなっていうのがあって、その曲に合わせた方をガツッと決めていく。
ハルロヲ: うんうん。なんかそれは他のバンドと違う部分かなと思う。特にこういううるさいバンドやってて、詞が先に来るっていうのは中々。ロンリーとか俺らもそうやけど、サウンド先行してなくて、で言いたい事が先ある感じっていうか。でもそれがすごく伝わってると思う。シンタロー君は初めてこの時に詞を知ったん?レコーディングの時とかに。
シンタロー: 大半は。何曲かは知ってたけど。
ハルロヲ: そん時良いなって思ったの?
シンタロー: めっちゃ良いなって思いました。三田感あるというか。田舎感?(笑)くすぶってる人にすげー響くような歌詞じゃないですか?
ハルロヲ: わかる。
シンタロー: 僕もそうっすけど。
マッちゃん: くすぶってたんで。
シンタロー: くすぶってたからこそ。
ハルロヲ: くすぶり続けるやろーしね。
マッちゃん: くすぶり続けてる。
《地域というかメンタルとしての「LOCAL」》
ハルロヲ: 1曲目「LOCAL RIOT」ええ曲やねんけど。今もう三田に住んでないメンバーもいるやんか?フナキはもう大阪に住んでるし。
フナキ: 僕大阪ですね。
ハルロヲ: あと二人は三田に住んでるの?
フナキ: ヒロちゃんは元から明石。
ハルロヲ: はいはい。じゃあそのさっきのバンドの成り立ちから言うと三田という重要なポイントやと思うねんFAAFAAZにとって。でもそこはもうあんま関係なくなってきたんやろ?でもこの「LOCAL RIOT」の「LOCAL」っていうのはマッちゃんの中で意味がありそうな気がするんやけど。この「LOCAL」っていうのはマッちゃんにとってどういう事なんかな?
マッちゃん: 結局都会に住んでる人より物が手に入らんというか。CDとかも1時間くらいかけて買いに行くみたいな学生時代を過ごしてて。中々手に入らん物っていうか、自分がこんな田舎に住んでるからっていうのが一つあるのと。あとは単純に自分の気持ちの部分。都会の人って何でも出来るっていうか、知り合いとかもいっぱいいるし、やろうと思ったら誰かがサポートしてくれるから。全員がツレみたいな。バンドで先輩がおるとか。そこで例えばその先輩のバンドに入るとか、先輩がやってるライブハウスで出会ってその周りと仲良くなるみたいなんやろけど。俺らはホンマにそんなん少しもなくて。誰もいねえ。俺とフナキしかいなくて。
一同: (笑)
マッちゃん: とりあえず常に悶々とした気持ちを吐き出し続けて。でもバンドはしたくて、ライブも見に行ってて、でも中々知り合いもおらんくてライブハウス行っても仲良い人は皆やってるけど、俺らは蚊帳の外みたいな。
ハルロヲ: そこで仲良くはならへんかったん?
フナキ: 当時のシーン感もあるから。今とはまた雰囲気が違ったなあ。
マッちゃん: でも蚊帳の外感は被害妄想もあって。なんか皆楽しそうにやってんなみたいな。俺らはこんなにしんどいのに、なんなんだこいつらは、こいつら全員俺らがぶっつぶしてやるっていう気持ちが全て「LOCAL RIOT」に詰まってる。
ハルロヲ: うんうん。
マッちゃん: 自分がそういう奴やったから、そういう奴に届けたいっていう気持ちがある。
ハルロヲ: なるほどね。なんか俺もFAAFAAZ見て、FAAFAAZがいう「LOCAL RIOT」って多分地域の事じゃないと思って。なんかこう人間の事っていうかさ。そいつ自身が例えばさっき言ったみたいにライブしても馴染めへんみたいな。そういう人間自身が「LOCAL」かどうかみたいとこが、つまり「LOCAL RIOT」かなと俺は思ってん。
マッちゃん: 自分の住んでる所が田舎やからとかはそこまで重きを置いてない。どこに住んでてもそういう奴って絶対おるっていうか…そういう奴…そういう奴…
シンタロー: 地域というかメンタルとしての「LOCAL」。
マッちゃん: それ。
一同: (笑)
マッちゃん: それですわ。
VIDEO
【LOCAL RIOT / FAAFAAZ】
ハルロヲ: 聞きたいこと聞けたわ~。じゃあアルバムの事聞いていくんですけど、今回のアルバムの『GOOD MORNING』っていうタイトル。GOOD MORNINGっていうのはどうやって付けたん?
マッちゃん: GOOD MORNINGは、元々朝が好きで、
ハルロヲ: あ!そう!!俺朝嫌いやで~。
マッちゃん: 朝か夜だったら朝の方が好きでっていうのがまず一つと。あとはイベントのタイトルにもしてて。
ハルロヲ: FAAFAAZの企画?
マッちゃん: そう。FAAFAAZの企画としてGOOD MORNINGっていうタイトルを考えたんやけど、なんかGOOD MORNINGって単純にどっちにも捉えられる所があるというか。ハードコアのもっと黒いタイトルってあるけど。黒くも白くもない中性感。例えばこう「Violence Walking」みたいな。「Local Violence Rule」みたいな。
ハルロヲ: むっちゃダサいけどなあ(笑)
マッちゃん: そういうタイトルを付けてしまうとそういうイメージがガツンと全面に出てまうから。俺ら別にハードコアやろうっつって始まったバンドじゃないし。とりあえずやろうってやって、結果こういう感じになっただけで。ちゃんとこう色んな人に、ちゃんとした挨拶というか。
シンタロー: 仕事もおはようございますだし。
マッちゃん: 最初は絶対おはようやから。挨拶代わりってのもあるし、単純に良い言葉。誰かのおはようになれば。
ハルロヲ: 誰かのおはよう?
シンタロー: 確かに朝聴くとすごい良い。
ハルロヲ: へ~。そうなんや~。元気出る?
シンタロー: 元気出るというか。
ハルロヲ: 朝専用みたいなやつ?(笑)
シンタロー: 出勤中に聴くと良いっす。
マッちゃん: やっぱ曲が激しいから、タイトルはフラットなタイトルにしたかったっていうのがあって。「Local Violence~」だとただ激しいだけのバカなアルバムみたいになってまうから。そういうんじゃなくて黒くない、燻ってる奴にも届けっていう気持ち。
シンタロー: FAAFAAZって音激しいけどキャッチーじゃないっすか。その感じがGOOD MORNINGってタイトルに集約されてる気がする。
マッちゃん: それやと嬉しい。
ハルロヲ: なるほど。どういうのが好きっていう人に伝えたいんじゃなくて、ちゃんと皆に伝えたい気持ちなんや。
《レコーディングスタジオで大モッシュ。》
ハルロヲ: もうちょっとアルバムの事聞いていきたいんやけど、今回最後の曲「SPEED EMOTION 」は今作のために作ったん?
マッちゃん: 今回のために作りました!
ハルロヲ: それ以外は今までの既存の曲?
マッちゃん: 今回のためにちゃんと作ったのはSPEED EMOTION だけ。あとはアルバム出す前のVOGOS のコンピとかに収録した曲を録り直した。
シンタロー: 僕が8 曲ぐらいにはしてほしかったので、マッちゃんに作ってもらいました。今まで音源に収録してたり、ライブでやってる曲しかなかったんで、1曲新曲が欲しいって。そしたらすごいのができちゃった。
ハルロヲ: 俺は初めてあの曲聴いたのmanchester のレコ発岡山で一緒にやった時なんやけど、「こんなんできんのコイツら!?」って思ったからなあ(笑)アホみたいに撒き散らす曲がFAAFAAZ は良かったけど、ちゃんとああやって組み立てた曲があるんやと思って。ちょっとビックリした。
マッちゃん: 全部そんなんやん!
シンタロー: いつものFAAFAAZ 節っていったらFAAFAAZ 節なんすけどね。
ハルロヲ: あ~。なんか秘話というか、どういう風にできたん?
マッちゃん: SPEED EMOTION 以外7 曲はできて、ほんでレコーディングの最中聴いてる時に、シンタローにもうちょっとこうパンチがあるじゃないけど、最後1 曲
くらい華やかというか、ガツンといけるのがあった方がいいんじゃないのって言われて。
ハルロヲ: え?それレコーディング中に?
マッちゃん: いやレコーディング中じゃないけど、レコーディング何回もしててんフナキのせいで。
ハルロヲ: あ~。はいはいはい(苦笑)
マッちゃん: その間に作りました。
ハルロヲ: え~!そっから作ったんや!
マッちゃん: そっから作ったっていうか、リフは自分でギター弾いてて良いなって思うのを録り貯めてるから、そのリフをこーしてこーしたらカッコイイかなみたいな。
シンタロー: 初めて聴いたのレコーディングだったかも。
マッちゃん: そうそうそう。その前にスタジオ入って、レコーディングでシンタローに披露して、レコーディングスタジオで大モッシュ。
一同: (笑)
ハルロヲ: 初めて聴いた時どーやったん?
シンタロー: これキタなって。
ハルロヲ: (笑)
シンタロー: やったー!ですね。
ハルロヲ: なるほど。タイトルの「SPEED EMOTION 」はどう?
シンタロー: ちょっとダサいなって… (笑)
マッちゃん: 嘘ー!?
ハルロヲ: いやいや俺はらしくて良いと思うけど!
フナキ: らしさはある。
ハルロヲ: なんかあれのバンドアレンジを聞いて面白いと思ったのが、フナキが叩かれへんからコーラスだけしてるっていう箇所。
マッちゃん: あ~。最初ギターだけで始まってその間フナキがコーラスして、ほんでドラムのドン!っていうのでドラムが入るんやけど。当初は「溢れだす感情は」も俺が歌ってて、俺が歌うつもりやったんやけど。俺が歌い出してもフナキのドン!が早かったり遅かったりして全然合わんくて。じゃあフナキが歌ったら絶対合うやんってなって、そしたらすぐ合った。
一同: (笑)
フナキ: 寄せてくれた!
マッちゃん: そしたら結果すごいカッコイイ掛け合いみたいになって。
ハルロヲ: せやね(笑)
シンタロー: あの掛け合いは狙ったわけじゃなくて、しゃーなしの。
マッちゃん: あーするしかなかった。じゃないとできない(笑)
ハルロヲ: それがFAAFAAZ らしいというか一番良い所やと思うねんな。3 人でできることをやろうみたいな。憧れがあってああいう音楽をやろうじゃなくて、3 人で一番良い状態は何かなっていう。
マッちゃん: フナキのあの感じもカッコ良かったし、すげー良いのができた。
ハルロヲ: あの曲はアルバムにおいても重要な曲と思う。
シンタロー: 1曲目LOCAL RIOT でくすぶってたFAAFAAZ が、SPEED EMOTION の最後の最後「加速で解決」って歌詞で終わるんですけど、その感じが… 。答えみたいな。
ハルロヲ: うんうん。「破滅最高」ってのも良いよね。
一同: (笑)
シンタロー: 全然ちゃんとしてるのに!
VIDEO
【GOOD MORNING Trailer】
《俺達が今やってるのがパンクだって気持ちでやってます。別にDEAD KENNEDYSは好きじゃないです》
ハルロヲ: こういうの良いよね。FAAFAAZ らしくて。なんか俺の感想になるけど、Void っているやん?ワシントンDC の。皆好きで憧れてる人多いやん?でも皆できてないと思ってて。でも唯一できてるとしたらFAAFAAZだ と俺は思うんやけど。奇跡みたいなバンドっていうか。ていうのがそこはサウンド面においても、例えばベースがリードでドラムみたいな、でドラムはズレズレでギターみたいな。そういう所の奇跡感みたいのがVoid に一番近いんちゃうかなと思ってる。
マッちゃん: Void ちょっとしか知らんけど俺の中のVoid の印象って、ちゃんと着地点を求めてないというか、とりあえず突っ走る最高速度が全てで、どんだけその瞬間速い速度になれるか。で綺麗に着地するのを目的にしてない。俺らもそれがあって、じゃああそこに行きましょうっていうのは別になくて。ただもう一番最高な瞬間。速い瞬間を常に求めてる感じがある。とにかく一番ヤバイと思えるポイント。ライブ中沸点を超える感じを求めてる。
ハルロヲ: なるほどな。FAAFAAZ らしくて良いです。で、じゃあバンドをやってる理由っていうか、なぜバンドなのか?例えば楽しい事やったら色々あるし、なのになんでただ仲良い3 人がバンドをやってるん?
マッちゃん: バンドって正直全然楽しいだけじゃなくて、めちゃくちゃ嫌な事もいっぱいあるし、ライブしてても辛いだけで恥ずかしくて車に乗って帰りたくなる時もあって。そんな事もいっぱいあるんやけど。楽しいことを求めてるって感じではないかなバンドやってる理由は。振り切れる瞬間とか。あとは自分が歌ってるから、全部出しきって真っ白になる感覚が気持ち良すぎてやってる。別に楽しいだけならクラブに行ってます。
フナキ: 踊り狂ってますね。
マッちゃん: やっぱそういう悔しい夜とか、全然ダメだった帰り道とかをこの3人で共有してるから強いと思う。
ハルロヲ: FAAFAAZ にとってライブは凄く魅力やと思うんやけど、ライブに挑むに前の心構えとかはあるんかな?
マッちゃん: 毎回「じゃあ今日で解散で」とかそういうのをホンマに口に出してる。
ハルロヲ: 毎回言うんや(笑)
マッちゃん: ホンマに今日が終わり。いつまでもできると思ったらアカンというか。
シンタロー: いつまでもできないしね。
マッちゃん: 今日が俺達最後やと。そういう気持ちでやるように心がけてますね。
ハルロヲ: なるほどね。ほんでライブの時にマッちゃんとフナキが白T に黒ズボンみたいな時あるやん?飾らない感じというか、それって決めてるん?
マッちゃん: 単純に動きやすい(笑)
フナキ: だんだん俺が寄せていってる。
ハルロヲ: 影響受けて?
フナキ: 結局影響受けてしまう… 。
マッちゃん: できたら飾りたいくらいやけど、なんかやっぱスポーツ感があって、自分が一番良い状態でライブに臨めるのが今はあの状態で。だからそうしてる。
シンタロー: ライブ終わった後に色違いの★HISATAKA ★のシャツ着てたりするよなー。
一同: (笑)
フナキ: でもライブ中バンドT は着ないようにしてる。
ハルロヲ: お~なるほど。それはなんかあんの?
フナキ: 画が見えてしまうから。イメージ図みたいな。バンドのイメージがパッと決まってしまうっていうか。
シンタロー: こういうバンド好きなんだみたいな?
フナキ: そうそうそう。よっぽど思い入れがあるバンドだったら良いねんけど、フワッとは着ないようにしてる。
ハルロヲ: FAAFAAZ として出てる時にFAAFAAZ 意外のものをチラつかせたくないってこと?
フナキ: そうそう。画ができてしまう気がする。
マッちゃん: へ~。
シンタロー: そんな事考えてたんだ… (笑)
ハルロヲ: なんかマッちゃんとフナキの関係性ってこれもなんかおかしい気がするねんな。なんて言うんかな… 。舎弟みたいな感じもするし。
マッちゃん: 結局フナキと俺は常に目を合わせてる状態で、どっちかが目を逸らしたら負けみたいな。がもう10 年続いてる。
ハルロヲ: 睨み合いみたいな?
マッちゃん: 睨み合いじゃなくて… 我慢比べ。俺がやってんだからお前やれるよな?みたいな。
ハルロヲ: (笑)
マッちゃん: 俺がやってんだからお前やれるよな?って全然関係ない人は「はぁ?」で終わるんやけど、フナキと俺は築き上げてきた部分ってすごいあるから。絶対負けねぇというか。
フナキ: まあ面白い!言うたら刺激をもらえる人。俺ん中のトップ!
ハルロヲ: フナキって友達おんの?他に。ひろちゃんはあんまりおれへんかったけど。FAAFAAZ 以外に。
フナキ: いるよ… !
マッちゃん: フナキが一番変わってるからな。
一同: (笑)
シンタロー: なんか溜め込んでる物がデカい。
マッちゃん: そう。フナキが一番危ない。
シンタロー: 狂気的。
マッちゃん: 一番屈折してる。
ハルロヲ: まあまあ気使いなんやろね。だからワーッてなっちゃうっていう。辞めようと思ったりとか。分かるよなんとなく。オーナーから見てどうですか3人の関係性は?なんか普通のバンドと違うくない?
シンタロー: なんか違いますね。なんなんじゃろ~?
ハルロヲ: 例えば最近聴いた良いCD の貸し合いとかもないわけで。
シンタロー: 音楽的な繋がりは感じないっすね。
ハルロヲ: なんなんかな… 。一生3人で遊べるやろお前らみたいな感じっていうか。
マッちゃん: 最近東京とかに呼ばれる事が今年の夏とか特に多くて、移動時間がすごい長くて。でもその移動時間でかなりグルーヴがあがる。SA でグルーヴがMAX になったり。
ハルロヲ& シンタロー: わかる。
マッちゃん: やっぱり仲良い。お互いムカつくときもあるけど、それでもやっぱり仲が良い。クレープ食べたいから足柄で絶対SA 寄ってくれとか。
ハルロヲ: (笑)それは誰が言うん?
マッちゃん: ヒロちゃんとフナキ。
フナキ: 足柄オススメです!
マッちゃん: 足柄の
SA に
2 時 間くらいおったりするから。
フナキ: 上りも下りも足柄SA オススメですから!上りがクレープ。下りが温泉になっております。
ハルロヲ: ヒロちゃんよくフナキお姉やって言うやんなあ。
ヒロちゃん: なんか女子みたい。女同士みたい。
ハルロヲ: なるほどね~。じゃあ今現行でやってる周りのバンドでライバルっておる?意識してるとか。
マッちゃん: 意識してるとまではいかんけど、単純にGEZAN が自分にとって刺激的。年も近いし。でも別に他のバンドと競ってる気持ちは全然なくて、俺らは常に3人のトップスピードを走ってるから。でもGEZAN は俺らもやるぞっていう気持ちにさせてくれるバンド。元々GEZAN も関西出身やし。
ハルロヲ: なるほど。ほんでこれを俺は最大に聴きたいんやけど、FAAFAAZ のライブでDEAD KENNEDYS の「nazi punks, fuck off 」やるやん?あれどういう意味?政治的な意味とか主張とかがあってやってるんじゃないと思うねんけど。なんであれやんのかなと思って。
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【Nazi Punks Fuck Off / DEAD KENNEDYS】
マッちゃん: DEAD KENNEDYSを知ったきっかけが「 nazi punks, fuck off」で。
シンタロー: あれ以外知らんのんじゃろ?
マッちゃん: あれ以外知らん。
一同: (笑)
マッちゃん: いや知ってるけど。他の曲って全然良くないやん。あの曲の歌詞って俺の捉え方やけど、ようはお前らパンクじゃねえ。つるんでる奴とか、警察に楯突くおっちゃんがパンクじゃねえみたいな。そんな感じやん。自分の考えとか気持ちがパンクで。俺らモヒカンじゃないし、黒くもないし、そういうのカッコイイなって。俺達が今やってるのがパンクだって気持ちでやってます。別にDEAD KENNEDYS は好きじゃないです。
一同: (笑)
マッちゃん: あの曲がめちゃくちゃ好き。
フナキ: 原曲なんかわからんくらい速いけど。
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【Nazi Punks Fuck Off / FAAFAAZ】
ハルロヲ: うんうん、スッキリした!つまりインディペンデントって事やね。独立した考え方を持ちたいっていう。それはウチもテーマにあるけど、FAAFAAZ にそれを感じるね。
マッちゃん: インディペンデントって言うとちょっと重たいけど。どこにも中々入れなくて、俺達は一体どうしたら良いんだ!?っていう気持ちがあったんやけど。パンク・ハードコアでもない、アンダーグラウンドの人にも煙たがられる。でもある時からなんかそういうのに属する事自体が違うんじゃないか。俺達はこれでもう全員ぶっ倒していこうってなって。だから途中からはもう何も気にならなくなった。
シンタロー: まあでもそれだけ周りに評価もされてきたって事よなー。
ハルロヲ: 本当に誰も相手してくれないってやつね。
フナキ: なんかよく分からんとこに呼ばれるな最近。こっから呼んでくれんねやっていう。THE FULL TEENZ とか。
マッちゃん: 全然ハードコアじゃない人にも声掛けてもらってて、なんかそういうのが増えてきて俺らがやってるのって全然オッケーなんやって自信になった。ちゃんと伝わる人には伝わってるんやなって。だから自分らの良いとこだけ出すようにやってる。
ハルロヲ: なるほどね。俺が聞きたいことは聞けたかな。
シンタロー: 最後になんかあるかな?
ハルロヲ: 浜松一緒に行ったやんか?その時に対バンした男の子いたやん一人でやってる。あの子がなんか後でTwitter にmanchester school ≡ とFAAFAAZ 見てハードコア原理主義的な感じやったって書いてて、それすごくわかんねん。形式としてハードコアってかっこいいやんか。そういう楽しみ方もあるけど、でも俺らもFAAFAAZ もそうやと思うねんけど当時ハードコアやってた奴なんてドコにも属されんかって溢れた奴みたいなんがああいう事やってて。manchester もFAAFAAZ も感覚的にはそういう感じやし。個人的にそういう所でシンパシーを感じてる。つまりインディペンデントって事に俺はシンパシーを感じてる。君たちがインディペンデントって言葉を知ってるかどうか知らんけど!
一同: (笑)
ハルロヲ: なんか知らなそうやけど(笑)
マッちゃん: 知らないっすね。
ハルロヲ: やけどあらゆる面でFAAFAAZ は原理主義的やねん。言葉にもなってない考え方とかやり方とかを自分らで勝手に見つけてる。
マッちゃん:なんかどこにでも属せてしまうんやったら別にやってる意味ないっていうか、そもそもやる必要なかったやろうし。どこにも属したくない奴らがやるのがパンクだと思ってるんやけど。
ハルロヲ: 俺もそう思う。
マッちゃん: 改めてそれを再認識するというか、だから別に関係ない。最近シーンがガチガチと決まってるじゃないすか。
ハルロヲ: うんうん。
マッちゃん: なんかそういうのってやっぱり面白くないなあって。俺はやってやるぞっていう奴に会いたいっすね。
シンタロー: FAAFAAZ の良い所は良い物は良いと素直に思える、その反応がすげー速いっていう。
ハルロヲ: わかる!
シンタロー: その反応の速さが重要で、FAAFAAZ ぐらいピュアな人達は中々いないと思うんすよね。
ハルロヲ: なるほどなるほど。さすが慣れてます。
フナキ: シャチョー!
ハルロヲ: シャチョーの言葉も最後いただけませんか。
シンタロー: じゃあ最後ヒロちゃんに締めてもらいましょうか。
フナキ: なにかありますか?
ハルロヲ: ヒロちゃんFAAFAAZ なくなったらどうする?
ヒロちゃん: 困る。
一同: (笑)
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FAAFAAZ
【PROFILE】
2006年中学高校と同級生だったギターボーカルのマツモトとドラムのフナキを中心に結成。(当時4人編成)以後メンバーチェンジを繰り返しながらその中で一番気の合うヒロコが加入し2013年頃から現体制となる。その破滅的な加速力とNO GUARDな様は見るものを圧倒する。2008年頃から不定期で自主企画を開催し過去の出演者はHIMO、マンチェスタースクール、オシリペンペンズ、☆HISATAKA☆、VOGOS、B玉、ロンリー、kkmanga、NO、SIKASIKA、ブチゾンビーズ、ぐうたら狂、組織暴力幼稚園、宮武BONESなど枠にとらわれないメンツを招集している。その中でも☆HISATAKA☆とは共同企画『LOOKING AT YOU』を大阪難波BEARSで不定期開催。
2011年にthe futures企画『MIND GROOVE』出演。近年ではkkmanga、馬車馬、B玉主催の『共鳴のG』、GEZAN企画『セミファイナルジャンキー』出演。
◾ ︎2008年 5曲入りDEMO『FAAFAAZ DEMO』発表。
◾ ︎2010年 3曲入りシングル『WALK AGAIN ep』発表。
◾ ︎2012年 HIMO主催『KITASHINJUKU HARDCORE VA』参加。
◾ ︎2016年 VOGOS主催『VOGOMATE COMPILATION』参加。1st ALBUM『GOOD MORNING』発表。
【ライブ予定】
2/19(日)神戸HELLUVA LOUNGE (FFZレコ発)
3/4(土)小岩BUSH BASH
3/5(日)岡山CRAZY MAMA1 STUDIO (FFZレコ発)
3/19(日)北海道白石PIGSTY (FFZレコ発)
4/22(土)福井velvet (FFZレコ発)
4/29(土)広島SPYDER (FFZレコ発)
5/21(日)難波BEARS (FFZレコ発)
6/4(日)???????
6/24(土)心斎橋CONPASS